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蘭渓文庫について

コレクター垂涎の的

 日本燐枝錦集会(にほんりんしきんしゅうかい)の重鎮会員であり、会長の福山碧翠(ふくやま へきすい)の右腕となって会の発展に尽くした古屋蘭渓(ふるや らんけい)所蔵の品が神戸の日本燐寸工業会に保管されている。多数の燐票(りんぴょう)貼込帳の他、燐票に関する貴重な文献及びマッチ 関係資料も数々揃っており、その総体を指して一般社団法人日本燐寸工業会では「蘭渓文庫」と名付けている。蘭渓文庫のなかでひときわ輝いているのが蘭渓集と呼ばれる燐票貼込帳で、主に明治10~30年代の本票が図象別に整然と分類 されている。なかでも「天下一品」と書かれた折本帳は、燐趣界(りんしゅかい)最高の珍品とされる大元帥票の赤刷り、黒刷りにはじまり、明治天皇、皇后両陛下の御像票、菊花御紋章票の数々など、明治中期までの逸品揃いの貼込み内容 に仕立てている。

詳細へ 古屋蘭渓 蘭渓集
蘭渓集・天下一品  古屋蘭渓については、蘭渓は燐号、本名を正平といい、幼年の頃から燐票の蒐集を始め、日本燐枝錦集会の会 員にもなり大正6(1917)年には3万種のコレクションにもなったが、洋傘屋稼業の破産、関東大震災の被害にも遭い無資産の境遇に陥り、蒐集品のすべてを処分した。その後、稼業を立て直し、洋傘を一手に三越へ卸すまでに至り、昭和3(1928)年よりふたたび日本燐枝錦集会への復帰を果たし蒐集を再開、愛燐家(あいりんか)同志からの援助もあって昭和12(1937)年頃には蒐集40万種に及ぶまでになった愛燐大家の一人である。
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